高校に引き続き、大学も写真学科。大阪の実家を離れて、福岡の九州産業大学。最初の1年は学生寮で過ごしました。学生寮は”少年院”だの”収容所”などと言われてました(当時、私はその環境がかなり嫌でした)が、寮の仲間と過ごした1年は今となっては私の宝物です。寮を出て一人暮らしを始めると、家に寮の仲間や先輩方を呼んで鍋やらお好みパーティー。
3年になってゼミに入り、時間があれば写真集やら暗室作業に浸る日々。当時、私の好きな作家といえば、日本の作家さんでは石元泰博、山田脩二、土門拳。海外の作家さんだとリチャード・ミズラック、ゲリー・ウィノグランドとか。作品は見てのとおり、福岡・天神の街でスナップショットばかり撮ってました。
当時、大学院の先輩方が東京でギャラリーで相次いで個展を行っていて、いつかは自分も・・・と思いながら、迎えた卒業。しかし、それを実現させるのに7年ばかりの歳月を必要とするとは、当時考えもしませんでした。怖いもの知らずだったようです。4年間の福岡時代は私に多くの出会いと経験をもたらしてくれました。間違いなく実り多きものだったと思います。高い?学費を払ってくれた両親に感謝しなければ・・・
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