私の原点として
この度、TopEye誌30周年記念号(発行:(株)ニコンイメージングジャパン様)にコンテストのOBとして掲載を頂きました。
TopEyeという冊子は、全国の中学・高校の写真部を対象に配布されている”写真部応援マガジン”で、今写真に取り組む中高生の皆さんにメッセージをとのこと。私の作品を初めて掲載(当時中学生)して頂いたのが、このTopEye誌だったこともあり、これも何かのご縁だろうということで取材を受けました。
少しさかのぼって取材の時。中学、高校時代のことならば内容には事欠かないだろう、私のたわいのない写真で過ごした青春ネタ(自分で文章を書いてて何だか痒い!)でも、何かしら他人を元気づけることが出来るのだろうかとと思いつつ、臨みました。
他人にこれまで写真をどのような気持ちで取り組んでいたのかとか、そういった話をする機会があまりなく(というより、そういう話が出来る人間があまりに限られすぎているのも事実)口に出してみることで、頭の片隅で整理されていなかった何かが次々と構築されてゆき、これまで思いもよらなかったことを数多く気付かされました。終わってみると他人を元気づけるどころか、むしろ自分が元気になってしまい、まさにミイラ取りがミイラ状態。30分の予定が、丸々1時間。多分、もう1時間位はネタ切れにはならなかったかも知れません。
本日、その見本誌が手元に届きました。記事を改めて読んでみると、随分と偉そうなことを言ってるなぁ。まぁ、滅多にないことなので、こういうとき位は少しばかり先輩面しておきましょうか。写真に取り組む中高生へのメッセージとして、どう受け止められるかは分かりませんが、言いたいことは大体言ったつもりです。実際の話、何か夢中になれるモノに出会えるか出会えないかで、経済的な意味ではない意味のおける人生の豊かさは随分と違うのではないかと思います。(勿論、幸にも不幸にもどちらにも振れるのですが、それは自分次第ということで)
振り返ってみれば、華やかでもなければ地味でもなかったものの、昔から自分が取り組んできたことや今取り組んでいることが総て無駄でもないし、他人にどう言われようがそう悪くもない写真人生を送ってきたのだ、と改めて思った次第です。
今の私の有り様が何だったのか?取材を受けたことを通して、少しばかり考える機会を持てた点は収穫でした。なんだかんだと言って、これからも写真を撮り続けることだけは、間違いないことでしょう。