ある写真展
ある身近な昆虫達の生態をテーマにした、写真展を見る。変な言い方になるのですが、あまりにも珍しすぎない昆虫たち。アゲハチョウとか、カメムシとかテントウムシ、コカマキリなど。写真の一枚一枚に、解説というよりは会話にも似た口語のキャプション付き。
見た時は”写真の専門ギャラリー”という先入観があったためか、違和感を感じたのですが、作者の方に話を伺うと虫達たちから見た”人間の代表としての自分”との会話のやりとりを表現したい、とのこと。キャプションを付けることで、観る側は気楽に何度でも反復して見てくれるそうです。人によっては、キャプションなど必要ない、写真から想像させればそれで良いという方もいるそうですが、それは考え方次第。
また、作者の方は身近な昆虫たちの姿を通して、子供達に生命の重みを考えてもらおうということで、小学校で時々指導されているそうです。話を聞いていると、自然と人間の関わり方について、割と私も近い意見。いろいろと興味深い話を聞かせて頂きました。短い時間でしたが、学び得たこと多し。
写真を撮る者の一人として、ちょっと考えさせらる。個展を終えて半年ばかり、当然次作の発表を目指して制作を続けているのですが、あまりにも”作品”を創ろうと凝り固まりすぎてはいなかったかな・・・と。もっと手近にあるものを見落としていなかったか、変に良いモノを作ろうと創ろうと作為ばかりが先行していなかったかどうか?とか。
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