ウィークポイントとか今後の方針とか
作品を発表しようとする都度、事前に見て頂いている方がいる。前回の発表以来3年ぶりの再会。
見せたのは当然、次回発表予定の”終わらない劇場”シリーズ。そのビジュアルや構成については、ウィークポイントと考えていた点をほぼ想像していた通り的確に指摘された。やはり見るべきところは見られている。
ただ今回久しぶりに話をしてみて、堪えたものがあるとすれば、どんなに仮に作品がこれから良くなったとしても、その性質上継続し続けることによって、私自身が社会的・経済的にハッピーになってゆく姿が全く想像できない。奇跡でも起こさない限り。何かそんな打算はあるのか?という目の前の現実についての話である。確かに私自身、うすうす感づいてはいる。そういう形で皆作品を創るのを辞めてゆくのだろうか。
そういえば、ある業界紙にJuna21クロッシングカオス展についての記事があった。展示自体は銀座で見たが、正直なところ招待作家の人選が随分とばらついているな、という印象を抱いていた。続きを見たかった作家さんもいたのだが。
その記事を読んで、おぼろげながらその理由が分かるような気がした。制作活動などというものは、様々な事情で続けてゆくこと自体が本当に困難であるという現実がある。あとは本人の意思次第ということらしい。
ただ、少なくとも私について現時点で分かっていることは、次回の展示が断じて最後にはならないだろうということ。一太刀浴びせずにはおくものかということである。展示が終わってからも、そんな大言壮語?を吐いていられるよう、少ない絶対量の中からでも、とにかく作品の完成度を高めることに努める以外の選択肢はないだろう。